Point 1

中規模・平屋建築の木造化にチャンスあり

2023年の新設住宅着工戸数は3年ぶりに減少し、中でも持ち家(注文住宅)は前年比10%以上減と2年連続大きく落ちこんでいます。(グラフ1)また、2022年の低層の着工床面積をみると、非住宅建築物では非木造(鉄骨造)が主流となっています。(グラフ2)このような状況の中、中規模で平屋の建物は無理なく木造で建てることができるうえ、鉄骨造に対してコスト競争力を十分に発揮できる領域です。つまり、工務店の新たなビジネスチャンスに繋がります。

グラフ1

グラフ1 日経クロステックホームページより引用

グラフ2

グラフ2 林野庁ホームページより引用

Point 2

鉄骨造に勝てるコストパフォーマンス

鉄骨造がコスト高騰する近年、住宅生産インフラ(住宅用一般流通材、既製品の接合金物、プレカット)の進化により非住宅木造建築の構造コストが下がり、大きな空間にも無理なく対応できるようになってきました。これによりスパン13m程度、軒高6m程度の空間であれば、鉄骨造に対して十分にコスト競争力のある建物が実現できます。広島に建つバイクショップのプロジェクトでは、軽量鉄骨の計画を木造化することで16%のコストダウンを実現しました。この規模はもう木造の守備範囲になっています。

グラフ3

Point 3

構造設計事務所とプレカット工場がタッグを組むことで可能となるワンストップ・サポート

工務店が非住宅物件の引き合いを受けた時、プレカット工場に相談することが一般的ですが、プレカット工場は構造計画の対応が難しい場合が多くみられます。また、構造設計事務所が相談を受けると構造計画はできますが、躯体費の算出ができません。計画の初期段階で木造化が可能なのか? 概算コストがどれ位なのか? がわからないと木造化することにメリットがあるのか判断ができません。このことが非住宅木造建築に工務店が容易に取り組むことができない原因の一つとなっています。下図のワークフローは引き合いから納材までの大まかな流れを示しています。プレ設計・プレ積算された基本フレームを活用することでスピーディーな初期対応が可能となり、受注率の向上をサポートします。初期のコスト比較で木造化が決まったら、基本フレームを活用して基本計画を行い仮伏図を作成します。このプレカット仮伏図を元に精度の高い見積を行うことで、コストを睨んだプロジェクト管理が可能となります。

ワークフロー図

Point 4

住宅生産インフラを活用するから現場はいつも通り

WHフレームシステムは、容易に入手可能な住宅用一般流通材と既製品の接合金物で構成され、プレカットは住宅用の工場で加工します。現場では大工さんの住宅建築の技術と経験を大いに活かすことができ、施工も容易で工期の短縮も図れます。

住宅用一般流通材

住宅用一般流通材

MPねじ接合システム

MPねじ接合システム

P3プラス

P3プラス

テックワンP3

テックワンP3

Point 5

基本フレーム

WHフレームは中規模・平屋の非住宅木造建築に最適なフレームシステムです。独自の架構により大断面集成材を用いることなく大スパンを構成することが可能です。また耐震性能を有する自立フレームであるため、桁行方向の長い建物でも室内に耐力壁を必要とせず、スケルトン&インフィルの設計をすることができます。プレ設計された基本フレームをベースにプロジェクトに応じた開口計画に柔軟に対応できるため、初期のコスト比較から実施設計までスムーズに進めることが可能です。

自立しないフレーム

一般的なトラス梁は鉛直荷重を支える梁であるため、水平力に抵抗できません。このため地震や風による水平力に対して建物の安全性を確保するために耐力壁が必要となります。

自立するフレーム(WHフレーム)

WHフレームは独自の架構によりフレーム単体で鉛直力だけでなく水平力にも抵抗できます。このため梁間方向に耐力壁が無くても安全な建物を構成することができ、桁行方向の長い大きな空間や妻面の全面開口など、非住宅建築に適した空間を無理なく構成できます。

片流れフレーム

店舗や倉庫に多い陸屋根形状の建物に適したフレーム形式です。住宅用一般流通材を活用してスパン13m超に対応できるので、大きな空間を必要とする計画に活用できます。折板屋根とする場合は、屋根面に丸鋼ブレースを配して水平構面を構成することで、コストパフォーマンスを追求しやすい特徴があります。

片流れフレーム

切妻フレーム

町並みにとけこんだ店舗や事務所などに適した形状のフレーム形式です。平葺きや縦ハゼ葺きの屋根に必要な水勾配を確保できます。勾配天井にすることで、天井高を高くとることができます。

切妻フレーム

制作事例

広島に建つバイクショップ

広島に建設されたバイクショップです。この建物は当初軽量鉄骨で計画された建物でしたが、木造化することで大幅なコストダウンを実現出来た事例です。スケルトン・インフィルとするためスパン13.65m、桁行き24.57mの無柱空間で計画しています。天井と間仕切りはLGSを用いた軽量天井と造作壁とすることで工期短縮を図っています。

建物用途:
店舗
延床面積:
335.38㎡
耐震要素:
張間方向 ─ WHフレーム+面材耐力壁、 桁行方向 ─ 面材耐力壁
水平構面:
ターンバックルブレースM14
トラス背:
1,640mm ─ 水上側、 1,185mm ─ 水下側
軽S造コスト比:
約16%コストダウン

WHフレームシステム技術情報

WHフレームシステムの工法はオープンソースとしてご提供しております。
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5営業日以内に資料をご送付いたします。

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    提携先プレカット工場

    WHフレームシステムで用いている接合金物は誰でも入手可能なオープン工法です。設計方法も接合部メーカー各社の設計マニュアルを利用すれば設計可能です。しかし、案件の初期からコスト試算や構造提案をスムーズに進めるには慣れが必要なことから、WOOD HUB とプレカット工場がタッグを組んで設計事務所様、工務店様をサポート出来る体勢を構築しています。「WHフレームを活用してみたいけど相談先が判らない」そんなときには提携プレカット工場にお問い合わせ下さい。

    佐藤木材工業株式会社

    工場所在地:北海道、青森県、岩手県

    https://www.sato-mokuzai.com/home

    北海道

    青森

    岩手

    株式会社タカカツ建材

    工場所在地:宮城県

    https://ekenzai.com

    宮城県

    株式会社篠原商店

    工場所在地:埼玉県

    https://www.shinoharashoten.com

    埼玉県

    株式会社タツミ

    工場所在地:新潟県、栃木県、千葉県

    https://www.tatsumi-web.com

    新潟

    栃木

    千葉

    モック株式会社

    工場所在地:千葉県

    https://moc-net.jp

    千葉

    太田木材株式会社

    工場所在地:福井県、滋賀県

    https://ota-mokuzai.jp

    福井

    滋賀

    ヨドプレ株式会社

    工場所在地:兵庫県

    https://yodop.jp/mokuzou/

    兵庫

    株式会社ランベックスジャパン

    工場所在地:熊本県

    https://lumbexjp.com/site/

    熊本